こんにちは!さかナースです♪
愛育病院(田町)で無痛分娩予定の方は、
「麻酔っていつかけるの?本当に痛くない?」
と気になる方は多いと思います。
実際に私が愛育病院で出産したお話をしたいと思います!
前回のお話はこちら
陣痛中の思いもよらぬトラブル?
🌙5:00頃「頼むよ、看護師さん」
LDRに入室後。
子宮口3㎝で麻酔は見送ることに。
その後痛みの恐怖なのか陣痛がきていない時も全身の震えが止まらず常に痛い状況でした。
そんな状況を見て助産師さんが
「バランスボールやってみます?」
と言ってくれたのでお願いするも、いつになっても来ず・・。
ナースコールしようとしたらコールのボタンがなんと手の届かないところに😭
「こんな状況でまじですか・・」
とも思ったんですが。
1年目の時の私(看護師)も
「やったことあるよなーうん、100万歩譲って許そう」
・・と冷静になりました。笑
しかーし!
見逃せないことが一つ。
つい数分前に入れてもらった点滴が落ちていない!
パッとみて原因は分かってました。
点滴の管を点滴を落とす機械に通してましたが、その機械の電源が入っていなかったことが原因でした。
「ん?さっきの看護師さん、また来るんだよね?」
「まさかこのままじゃないよね?きっと急なコールで行ってまた帰ってくるつもりなんだね😌」
と色々と妄想して広い心で待ってました。笑
・・・。
来ない😭
このまま放置すると刺したところで血が固まって点滴が使い物にならない&針の刺し変えが待っていたので・・・。
ここで!!
陣痛と陣痛の合間に!
体に繋がれた管を整理しつつベッドの上の方によじ登りなんとかコールボタンおせました👌
そして担当とは違う若い看護師さん登場。
点滴の管を整理しつつ
「うーん。ちょっと待っててくださいね」
と一回退室。
(なんとなく嫌な予感😇)
そして点滴が詰まってないかチェックして、
「詰まってないですねー」
と。うん、、。
その後も機械を再開させることなく、管を通したまま手動で点滴を落とそうとしており。
機械を再開させないといつまでも管は挟まった状態になるので点滴は落ちません。
なのに看護師さんは一生懸命点滴の落ちを手動でチェックして「うーん、流れませんね💧」って。
(そりゃそうだー😭)
そして機械をガチャガチャいじってまた私の点滴が詰まってないかチェック。
(いやいやだからそこは詰まってないよ😂)
と思いながらも陣痛で指摘する余裕もなく。
しかしなかなか気づいてくれないので
「・・・機械が止まってるからですかねー」
とさりげなく伝えるも、
「機械は大丈夫ですよー😊」と。
(大丈夫じゃないっしょ😭)
もうこちらは震えながらテーブルに四つん這いのような姿勢で寄りかかってまして。
私の我慢も限界に近づいてきたので再び、
「電源ついてない機械に通したままだから流れないんじゃないですか😇💢」
と詳しく言ったところで、、
「あ!すみません💦」
と気づきやっと直してもらいました。
看護師であることバレたくなかったけど今ので100%バレたなと。笑
まぁとりあえず針は詰まっておらず、点滴を2度刺すことなく終えて良かったです。
陣痛のこと以外にこんな辛い思いをするとは思ってもみませんでした。笑
でも新人?あるあるだし、出産が終わった後は笑い話になりました😂
夜中の人員が少ない中、動き回る看護師さんへの感謝は変わらないです🙏✨
待ちに待った麻酔
🌙5:45頃「麻酔を依頼」
いきみたい感じも出てきて痛みもマックス。
麻酔を依頼し、その前に付き添いでトイレへ。
もう途中、痛過ぎて倒れるんじゃないかと思ったくらい足もガクガクしてましたが看護師さんは離れて見守り。
「車椅子で連れてってくれヨォ、、」
とこの時は看護師さんが鬼に見えました👹笑
ま、歩いた方がお産は進むので対応は間違ってないんですが・・。
☀️6:30頃「麻酔科医まち」
麻酔を依頼して準備のため助産師さんが出入りはするが麻酔科医はなかなか来ず。
想定はしていたのでこれでも早めに依頼して良かったと思いました。
でももう部屋中に聞こえるぐらい「ふぅーーーー」と叫んでました💦
でもここでこの「ふぅーーー」という吐く呼吸は本当に大事だと痛感💡
途中で吐くのをやめたり、違うことを考えたり話したりすると陣痛が急にガンガン痛くなります😱
そうなるとプチパニックを起こしそうになり危なかったです。
なので呼吸法は大事です!!
☀️7:00頃「麻酔開始!」
そしてついに麻酔科医登場🙋♂️✨
叫んでる私は助産師さんの介助のもと背中を丸くし。
「はい入れるよー動かないでね」という先生の合図とともにここだけは声を殺して痛みも我慢😫
すると薬を入れて数秒後に足元が徐々にポカポカに感じ、、
痛みが10から1-2レベルに下がりました‼️
ここから天国の始まり😇✨
麻酔を一発で入れた先生に拍手👏✨
痛みは無くても感覚は残り足も動かせる。
理想的な麻酔のかかり方に拍手👏✨
さすが愛育の麻酔科医だなと思いました。
その後、助産師さんの内診があり子宮口は5センチとのこと。
「一気に進んだね。これは相当痛かったと思いますよ。いいタイミングで麻酔かけたと思います」
と褒められ嬉しかったー😭笑
そしてここから下肢の感覚が鈍くなるので歩行は禁止。
尿を排出する管をいれてもらいました。
☀️7:30頃「夫到着」
夫が深夜のLINEをみて病院に到着。
痛みがなくなってケロッとしてる私を見て
「あれ、なんか1番大事な時にいなかったパターン?」
と言われ。
まさにそうです😇
と言うしかなかったです。笑
その後、あまりにも余裕で
家族とLINEしたり
写真を撮ったり
のんびり夫と話したりしてました♪

無痛分娩中の注意点
ここで2つ注意点があります💡
無痛中はなんでも自由にできるという訳ではないです。
麻酔分娩学級でも言われますが以下の点は注意です。
麻酔導入2時間前から禁食
飲水は水、お茶、スポーツドリンク、アルジネートウォーターのみOK
私はアクエリアスはOK貰えましたが、甘いレモン味のスポーツドリンクのようなものはNGされました。
一見飲んで良さそうなものもあるので、分からなければ飲んでいいものかどうか助産師さんに確認した方がいいと思います!
私もこのレモン味の飲み物を机に出しておいたら「これ飲んでいたら2時間は麻酔で来ませんよ」と始めの時に気づいてもらえたので良かったです。
麻酔開始後、歩行やベッドから降りることは禁止
麻酔後、痛みは消えますが触られている感覚はあります。
また膝立や寝返りもできるので動けるように思えてしまいます。
しかし立ってみると足に力が入らなくて転倒の危険があるので絶対やめましょう!
多少の重力には勝てますが、自分の体重を支えられるほど足の感覚はしっかりしてません。
なのでトイレにも行けないので尿を出す管を尿道に入れます。
動けないという理由もそうですが、硬膜外麻酔をすると排尿を司る神経も麻痺させちゃうので排尿障害(尿が出ないなど)が起きやすいです。
なので管を通しておけば自然に排泄されるので体の負担も軽減します。
ちなみに背もたれを上げたり、寝返りは可能です👌
いきみの練習
さて、分娩時の話に戻ります。
☀️10:00頃「子宮口全開」
麻酔をしてから順調に子宮口が開き、10時頃には全開。
麻酔していても多少鈍痛はあります。
その鈍痛が最初は腰・子宮、お尻、肛門周辺と痛む場所が変わっていきます。
赤ちゃんも苦しくなってくるのでここで普通のマスクを外して酸素マスクを装着。
(コロナ禍なので感染予防のマスクは装着です!)
肛門まで痛みが来るといきみたい感覚が出てきます。
なんというか、硬い丸いものが内側から肛門を押してるような・・。
ここまでくるとさっきまでの痛みが(陣痛のピークを10として)1-2だったのが、3-4位まで上がってきました。
そしてまた呼吸を忘れるとあの痛みが襲ってきそうで怖くて夫の話も返せなくなりました。
それを察したのか夫も黙る。笑
でも先ほど話した息をしっかり吐くという呼吸法でなんとか冷静になれました。
この辺りから助産師さんといきみの練習をします。
練習時以外はいきみ逃ししてください、と言われましたがどうやってやるのか謎でした😂
とにかくお尻の穴を閉めるといきみたくなるので、お尻をユサユサ揺らしてできるだけリラックしてました。
肛門の鈍痛は常にありましたが、陣痛の波と一緒にくる子宮の痛みというのはほぼなかったです。
ですが、なんとなーくお腹がキューーーとする感じがあり、そのタイミングでいきみます。
どの妊婦さんにも言ってるのかもしれないですが、
「何かスポーツやってました?腹筋使うの上手上手👏」
「初めてなのにこんなに上手にできるのは凄い👏」
ってベタ褒めでした。
ま、気分は悪くなかったですけどね♪笑
ちなみに分娩時の担当助産師さんは主任クラスかな?というくらいベテランオーラのある助産師さん。
助産師学生さんも介助してくれて、周りの優しく分かりやすい説明でうまくいきめたと思います。
いよいよ出産!赤ちゃん誕生✨
☀️11:20「最後の踏ん張り」
いきむ練習も終わり、赤ちゃんの頭もいい位置に降りてきました。
「そろそろ分娩開始しますよー♪人いっぱい来るけどビックリしないでね!」
と助産師さんに説明され。
その後医師3人くらい、担当助産師、学生、その他ヘルプの助産師3人がズラズラと部屋に入ってきて、部屋は私たち含めて10人くらいになりました。
普通にビックリしました。笑
大人数すぎでしょ🤣
夫が邪魔なんじゃないかと部屋の隅にいたくらい。笑
「もっと近づいて!」と助産師さんに言われて夫もベッドの横へ。
「順調にいけば12時前に生まれるかなー?」と言われて、
「よっしゃ、30分で産んでやるー!!」と意気込んでました。
そこから練習通り2回ほどいきみ・・・
「会陰切開せずいけそうですね」
と嬉しい一言。
「次の陣痛の波で出ると思うから頑張ろう!」
と言われ、鈍痛が強くなりながらも「んーー!!」と息を出さないように踏ん張り
午前11:53 長男誕生👶✨

すぐにウギャー!!と泣いて出てきてくれました♪
髪フサフサ〜😍
産まれて臍を切ったらすぐにカンガルーケアさせてくれました。
その後身体測定や診察があり。
ひと段落して家族3人で写真を撮れました♪
産まれてからしばらくは自分のお腹にいたことが信じられませんでした😆
ちなみに母子手帳に書かれる分娩時間は7時間半でした♪
無痛分娩はお産が長引くことが多いと聞いたので、初産の割にスムーズにいってとても安産だったので良かったです😊
出産直後のトラブル
その後胎盤が出るのを待ちつつ私はボーっとしていたら、
「先生!出血止まりません!」
と助産師さんが急に叫び。
え、何事?とビックリ。
その後医師や助産師さんがバタバタと動き出し。
緊迫した雰囲気でしたが自分の血圧は保たれているし特に吐き気もなく、意識もしっかりしているから大丈夫だろう、、と自分で分析できる余裕もあり。
なんとなく私は冷静でいようと夫と談笑しながら遠くにいる息子を眺めてました😅
そして医師が「これから子宮に長い針で止血剤打つので。痛くはないと思うけど、見ない方がいいよ」と言われ。
30cmほどの太い長い針登場‼️
そのままお腹の皮膚の上からぶっ刺してましたが幸い麻酔がまだ効いてました😂
夫は「ウオォ」と言いながらまじまじと見てました。笑
これで安心〜かと思いきや。
医師から「直接子宮圧迫した方がいいからちょっとお腹の中気持ち悪いよー」と言われ。
医師の握り拳を子宮に突っ込まれ止血してくれました。
想像するだけ痛い・・。
後で請求書をみたらこれは「子宮双手圧迫術」という保険的には手術加算されるものでした。
でもこの迅速な対応のおかげで大事に至らず徐々に止血されました✨
スタッフさんの連携プレイに感謝🙏
出血が止まらなかった原因は麻酔の副作用の熱でした。
分娩途中から38.5度出ており。
でも自覚は全然なし。
出血が止まりづらかったり、息子も出生時熱があったので多少麻酔の副作用の影響はありました。
友人がその後、同じように無痛で出産しましたが熱は出なかったそうです。
なので麻酔の副作用は人それぞれですね。
皮膚が痒くなるという人もいるそうです。
それと結局Ⅱ度の会陰裂傷をしてました😭
なので会陰縫合もあったのですが麻酔がかかっている間だったので全く痛くなく。
こういう時も無痛分娩で良かったなと思いました✨
まとめ
以上、私の無痛分娩はこんな感じでした!
ざっくりまとめると、
- 陣痛は途中まで痛いが麻酔を使ってからは天国
- 麻酔が効いて途中から陣痛がなくなった
- 息子が誕生する瞬間をしっかり見れる
- 産後の処置も痛くない
- 麻酔の副作用は個人差がある
- 麻酔を使用するタイミングが難しい(希望通りにいかないことも)
- 麻酔を使っても多少は痛い
- 麻酔の副作用がでる可能性がある
多少最後は痛かったですが、我慢できる痛さでした。
また麻酔の効きは人それぞれなのであくまで私の場合は
なので総合的には私が理想とする「痛みなく、息子の誕生をしっかり記憶に残せた」お産だったので大満足でした♪
麻酔の副作用がありましたが、迅速な対応で大事に至らず出産を終えたのは愛育病院の医師や助産師さんのおかげです。
なので改めて愛育病院で出産できて良かったなと思いました♪
何か参考になるお話があれば幸いです✨