看護師の私が考える「無痛分娩」と「病院選び」

妊娠出産

こんにちは!さかナースです♪

私は東京の愛育病院で無痛分娩をしました。

日本ではまだ普及していない無痛分娩。

皆さんどんなイメージがありますか?

私は看護に関わりながら、自分の出産について考えた時に無痛分娩を考えました。

  • 「なぜ無痛分娩にしたのか?」
  • 「なぜ愛育病院を選んだのか?」

決して「無痛分娩は安心だ」と言いたいのではないです。

どんな分娩方法でも出産にはリスクがあります。

これは分娩方法や病院選びに迷っている女性に向けた記事です。

この記事で「自分の理想とする出産とは?」を考えるきっかけになるよう、お話ししていきます!

無痛分娩を希望したきっかけ

無痛分娩って興味はあるけど周りにしてる人いないし・・

私は自分が経験するまで、周りに無痛分娩をした人がいませんでした。

「無痛分娩を良く思ってない人もいるし、大丈夫なのかな?」

と、なんとなく良いイメージがなく。

しかし!看護学生の時の2つの経験で無痛分娩への気持ちが強まりました。

お産って恐怖•••?

1つ目は看護学生の時の母性実習。

自然分娩のお母さんの出産に立ち会ったのですが、終始叫ぶお産でした。(それが普通ですが)

陣痛中に腰をさすったり、分娩中に手を握ったりとできる範囲でサポートをしてました。

が、手がちぎれそうなくらい引っ張られ「私の腕が折れそう。」なんて思ったり。

そしてお母さんの、

「いたーい!!もうやだ!!無理!!」

と叫ぶ姿が学生の私には刺激的すぎて・・

出産って、、こわい😱」

というのが正直な感想でした。笑

もちろん最後は泣くくらい感動しましたが。。

そのお母さんの様子を見ると疲れ果てており、産後の処置も痛そうでした。

「出産って最初から最後まで痛い思いばかりじゃん」と想像していた感動的な出産のイメージと違いました。

私はこの体験がきっかけで出産の痛みが怖くなり、トラウマになってしまったのです。

海外では無痛分娩が当たり前?

そして2つ目の経験について。

それはイギリスに看護留学に行った時の話です。

この研修で色んなことを学びましたが一番衝撃的だったことは、

「お産の中でイギリスは60%、お隣のフランスは80%が無痛分娩よ」という先生のお話。

えええぇぇえ👀

なんという普及率・・!

そしてイギリスは医療費が無料なので無痛分娩もタダ😇

日本は6%弱の普及率な上に費用も追加で10-20万です。

そもそも日本とイギリスの医療制度は全然違うのですが、海外では無痛分娩が当たり前ということが衝撃でした。

「こんなに海外で無痛分娩が行われているなら日本でもできるはず!将来、無痛分娩をするために貯金をしよう!」とこの時決めました✊

2つの経験✖️理想の出産=無痛分娩

この2つの経験以外にも先輩ママの話で気になることがありました。

「出産は痛すぎて記憶がない」と聞いて、

「我が子の産まれる瞬間が記憶に残らないなんて悲しすぎる!!」と思いましたし。

「お腹を痛めて産むから愛情が増す」

という日本人特有の精神理論にも違和感がありました。

先輩ママに無痛分娩を考えていると話した時、不思議そうに見られました。

でも、

「無痛で我が子の誕生をしっかり記憶に残したい!」

「痛みで出産をトラウマにしたくない!」

と強く思ったので無痛分娩にしました。

愛育病院(田町)にした理由

さて、海外では当たり前のような無痛分娩。

日本もどこでも安全に受けられるのか?という不安はまだありました。

なので病院を選ぶポイントととして以下のよう考えました。

 
病院選びのポイント
  • 麻酔科医がいるか
  • 24時間対応か
  • 緊急事にすぐ対応できる環境か
  • 無痛分娩でのお産率
  • +α(アクセス、費用、食事)

初めての出産&無痛分娩ということで「安心できるポイントはなにか」と考えた結果がこの5点です。

そして愛育病院はこの点をクリアしているので妊娠中から安心して出産を迎えられました。

①麻酔医がいるか

クリニックや小さな病院では産科医が麻酔のスキルを持って行っているところが多いと思います。

麻酔科医でなくても経験豊富な産科医がやるので多少安心ですし、緊急時の対応がしっかりしている病院であれば問題ないと思います。

ただ、個人的に硬膜外麻酔(背中から薬を入れる麻酔の方法)は麻酔科医がやってほしいなーと思っていました。

私は8年間外科病棟に働いてたので硬膜外麻酔を受けた患者さんはよくみてました。

今まで事故に一度も出会わず、日常的に行われることなので恐怖心はなかったです。

ですが、やはりそれは麻酔を専門にずーっと針を刺し続けている医師がやるからこそ思えることでした。

「初産婦なので何が起こるか分からない。」

そう思ったら安心のために麻酔科医のいるところで!となりました。

②24時間対応か

「絶対無痛分娩で!」と思う方には最も重要なことです。

意外と夜間も無痛分娩に対応しているところは少ないです。

大学病院でもほとんどが日中のみの対応。

「こんなに無痛を希望してるのに、夜だったらどうしよう!?」

という不安を持ちながら出産したくなかったので、ここで病院をかなり絞りました。

③緊急時にすぐ対応できるか環境か

出産は赤ちゃんだけでなくお母さんの命に関わるビッグイベントです。

私はややアレルギー体質だったので、

  • 麻酔でアレルギーを起こさないか?
  • 多量出血で致命的にならないか?など

初産のため予測つかないことが起きないか不安がありました。

なので必ず緊急時の対応も迅速に行える大きな病院にしようと決めてました。

つまりNICUやMFICUと言われる子や母の集中治療室が付属していることろを選びました。

実際に出産してみて、私は術後麻酔の副作用による発熱で出血が止まりにくかったです。

適切な処置のおかげで大事に至らず、大きな病院で良かったなと思ってます♪

④無痛分娩でのお産率

海外と日本の無痛分娩の違いといえばやっぱり経験値の違いです。

無痛分娩を経験している医師や助産師さんがたくさんいた方が安心ですよね?

その病院で全体のお産のうち「7割が無痛です」と言われるのと「無痛は1割ほど」と言われるのでは安心感が違いました。

なのでここも安心を得るためチェックしてました。

ちなみに愛育病院はお産の60%が無痛分娩だそうです。(2020年8月現在)

思ったより自然分娩も多いんだなーといった印象でしたが経験豊富な病院だったのでやはり安心感はありました。

4つのポイント+αで愛育病院に決定

以上のポイントを踏まえて病院候補を絞り、あとはアクセス費用で決めました。

また贅沢言うなら食事も気にしたいと思ってました!

お産の御三家と言えば愛育以外に山王病院、聖路加病院がありますよね。

この2つはどちらも食事が豪華で憧れますが、やはり費用を考えると愛育になりました😅

でも愛育の食事も十分美味しく、自分が望むようなお産になったので大満足でした♪

気になる食事についてはこちら

気になる愛育病院の個室・食事・入院生活とは?

まとめ

以上のような理由で私は愛育病院での無痛分娩を選びました。

決して「無痛分娩は海外で普及しているから安全だよ」と言いたいのではないです。

どんな分娩にもリスクは伴い、メリットとデメリットがあります。

  • 自分の理想とする出産はなにか?
  • どこのポイントを押さえたら安心して出産できるか?

という点が一番大事だと思います。

自分がどうしたいかどうしたら安心して出産に挑めるかを踏まえて病院選びすることも大事です。

私の場合は、

  • できるだけ痛みの少ない出産がしたい!
  • 初産婦だから安心のために医療体制が整った病院がいい!

という希望に沿った病院を見つけ、安心して出産ができました♪

また無痛分娩について疑問や不安はあると思います。

なので病院で開催されいている講座に参加したり、担当医や助産師に相談してよく考えて決めてくださいね。

この記事が迷っている方の参考になれたら嬉しいです♪

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